三条商工会議所 青年部

メールマガジン バックナンバー

2007年9月28日 発行
2007年度 三条商工会議所 青年部
メールマガジン 第5号

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┏┏┏  メールマガジン第5号をお届けします。
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┏    彼岸を過ぎて、ようやく厳しい残暑が
     収まろうとしています。
     季節の変わり目。日本の顔も変わりました。
     皆様には体調を崩されませんよう、
     そして日本の政治経済が良くなりますよう
     祈っております。
                     広報担当者一同

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■目次
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【1】企業紹介 第5回
   ・BACA委員会 有限会社佐善製作所 佐野 徹 様
   ・会員交流委員会 相豊ハンマー 相田浩樹 様
   ・会員交流委員会 有限会社日宏住設 栗山佳大 様

【2】連載エッセー 「地域ブランド無理難題」
   第3回 近代遺産と三条

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│【1】企業紹介 第5回
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■有限会社佐善製作所の佐野様、相豊ハンマーの相田様、有限会社日宏住設の栗山様に企業紹介をお願いいたしました。

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◇BACA委員会 有限会社佐善製作所 佐野 徹 様
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BACA委員会の佐野徹です。今回は私が勤めている有限会社佐善製作所の紹介をさせていただきます。

会社の場所は三柳。国道403号線を加茂に向かって行くと、井栗小・ローソンを過ぎて田んぼが広がった風景が見えてきたら、右手に「傾いた看板(会社は傾いていません)」が立っています。

私の父が三代目になりますが、代々コンクリート2次製品(U字溝や歩道と車道の境界など)の型枠やセメント瓦の型などを作っていました。父の代から「官から民へ」公共事業から住宅の瓦屋根用資材へのシフトが進みました。今は総勢10名の「プレス屋」と言ったほうがいいかもしれません。

デザインや技術などで「コレ!」という強みはないんですが、それでも県外の顧客が増えてきました。

三条に生まれ育っていると、こういう環境が当たり前だという潜在意識があるのかもしれませんが、うちのような、「しがないプレス屋」でも県外で通用します。

うちのような営業力の乏しい零細企業が県外にPRできる販路開拓の手段が構築できれば、三条のものづくり業界が蘇るかもしれません。



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◇会員交流委員会 相豊ハンマー 相田浩樹 様
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いつもお世話になっております、会員交流委員会の相田浩樹です。
「浩樹」銘で玄能を拵えております玄能鍛冶です。

本日はこれから中玄能(120匁)を6丁製作しましょう。
まずは火造りです。
3丁分(3本)の丸棒(S55C)を炉の中に入れます。燃料はコークスを使用します。
材料の酸化と劣化を防ぐために「材料少なく燃料多く」が基本です。
材料が程良い温度になったところで取り出し、機械ハンマーでおおよその形を作ります。
その後また炉の中に入れ再加熱します。

次は目(柄の入る穴)を抜きます。「目打ち金」というタガネ様の道具を目を抜くところにあてがい、機械ハンマーで叩きます。
最初は「1番目打ち」を材料の5分の3程度の深さまで叩き込みます。いったん目打ち金を抜いて材料を裏返し、さらに先ほどとは反対側から「1番目打ち」を材料の5分の3程度の深さまで叩き込みます。

すると「ひまわりの種」くらいの小さな金属片(目くそ)がぽろりと抜けて、目が貫通します。加工中に出る廃材はこれのみです。その後また炉の中に入れ再加熱します。
次に「1番目打ち」より少し太めの「2番目打ち」を使い、抜いた目を押し広げていきます。

その後も再加熱を繰り返し、「3番目打ち」「4番目打ち」そして「5番目打ち」を使い、目を押し広げるとともに全体を目的の寸法と形状に整えていきます。
「5番目打ち」は機械ハンマーを使わずに小槌で叩き込みます。その後藁灰に入れて焼きなましておきます(1昼夜)。

以上の作業で注意することは各工程ごとに再加熱温度を少しずつ下げて作業を進めることです。そうすることによって鋼の組織が整い、最終的に強い玄能となります。以上の作業をもう一度行い、玄能6丁分の火造りが終わりました。

次に、火造りした品物をグラインダーやヤスリを使い形を整えていきます。但し先ほど火造りした品物は藁灰の中で焼きなましてありますので、昨日火造りしておいた中玄能6丁で作業します。まずはデコボコした表面のとび出たところを削っていき、あとはバランスを取るように調整しておしまいです。

そうそう「浩樹」銘を刻印しておくことも忘れてはいけません。

次に焼き入れをしますが、その前に焼き入れ性を良くするために口(打撃面)の生研ぎをします。金剛砥石の上に金剛砂をまき、そこで研ぎます。こうすると冷却の際の水の吸い寄せ(水をはじくことの逆の意)が良くなり、焼き入れ結果が良くなります。

焼き入れもコークスを燃料とします。これも「材料少なく燃料多く」です。炉の中に入れる玄能は基本的に1丁ですが、次に焼き入れする玄能を炉の隅に入れて、火色がつかない程度に余熱しておきます。焼き入れ温度は800度です。ゆっくりと時間をかけてその温度を目指します。

冷却には水道の蛇口から流れ出る流水を使用します。水の掛け方を調整し、打撃面の外周は硬く、内側は若干軟らかく焼き入れます。また目の周囲は柔らかくしておきますので水をかけてはいけません。一発勝負で気が抜けませんが、奥が深く楽しい作業です。なお基本的に焼き戻しはしません。

最後に口を金剛砂で磨いて完成です。錆びないように忘れずに油を塗っておきましょう。

作業はこれでおしまいです。

おかげ様で本日も楽しく作業をさせていただきました。
それではまた会う日までさようなら。



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◇会員交流委員会 有限会社日宏住設 栗山佳大 様
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会員の皆様、こんにちは。有限会社日宏住設【ニッコウジュウセツ】の栗山佳大と申します。
当社の事業内容を、おおざっぱに一言で表現いたしますと“設備屋”でございます。

工場・店舗用の業務用空調機器や一般家庭用のエアコンの施工から始まりました。今では量販店等で激安エアコンを見かけることも多く、製品自体も買い求めやすい価格となり「1部屋に1台」という時代です。

しかし、会社設立当時は一般家庭にはまだまだ高価なもので、業務用の現場が多かったように思います。そして現在は、エアコン、床暖房などの空調・換気設備や、給湯器、風呂釜など水まわり設備の設計・施工、保守・メンテナンスを主な生業とさせていただいております。

一般住宅用の設備工事も取り扱っており、ほかには空気清浄機や食器洗い洗浄機といった、所謂”生活家電”の販売も細々とやっております。

さて、世間にも深く浸透してきた「省エネ」や「エコ」の一面のお話です。新聞やテレビ等でもPRされたりして、皆様にも馴染みがあるでしょう『チームマイナス6%』という言葉。1997年12月に合意され、2005年2月に発効された『京都議定書』において、日本は2008〜2013年の期間で温室効果ガスの排出量を1990年のレベルから6%削減することを約束したことから生まれた言葉です。しかし、2002年の時点では1990年の約9%増となっており、現在は実のところ『チームマイナス15%前後』という、あまり笑えない状況です。

ここ数年の世界中の異常気象を見ているといろいろと考えさせられます。そのうちに、この“異常”なことが“普通”になっていくことが怖いとも感じます。地球温暖化防止のアクションをしてもすぐには環境は変わらないでしょうが、とりあえず現状では人間は地球上で暮らしていかなければなりません。

次の世代やその次の世代のためになどと偉そうなことは言えませんが、少しずつでも私たちにもできることはたくさんあるのかな、とも思います。スイッチを入れる時、蛇口をひねる時、新しい電化製品や設備を選ぶとき、こんなことを頭の片隅に置いてもらえたら幸いです。

すこし話が脱線してしまいましたが、どうぞ宜しくお願いいたします。


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■当コーナーでは、紹介を希望される企業を随時募集しています。ご希望の方は広報担当までお気軽にご連絡ください。お待ちしています!



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│【2】新連載エッセー 「地域ブランド無理難題」
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■スキルアップ委員会の杉野工業株式会社 杉野真司さんによるエッセー「地域ブランド無理難題」(全8回予定)をお送りします!
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第3回 近代遺産と三条
                        杉野真司
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地名の巨人といえば、「大日本地名辞書」を書いた阿賀野市(旧安田町)出身の吉田東伍である。吉田の「大日本地名辞書」(冨山房)は近代の三大辞書の一つであり、諸橋徹次の「大漢和辞典」、大槻文彦の「大言海」がこれに並ぶ。歴史地理学者である吉田東伍は二男に「琵琶湖周航の歌」等の作曲者吉田千秋があり、親子ともどもゆかりの新潟市内の随所で顕彰されつつある。吉田家をテーマに地域ブランド戦略がなされつつあるといえよう。

三条の名誉市民諸橋轍次は言うまでもない漢学の碩学であり、宮様方の名付けの親でもある。諸橋轍次記念館のある下田地区庭月周辺で、NPOの立ち上げもあり、今後の活動展開、NPO同士のネットワークが期待される。残念ながら十分に活用されているとは言い難い記念館が、今後地域の中核施設として一層の利用が望まれる。

大槻文彦も三条とは交流が深い。三条銀行(旧新潟県神社庁の建物)を創立した一人である笠原文平らの偉業を讃え、日光の湯滝に建てられた記念碑の撰文を大槻文彦が行なっている。日光には華厳の滝他、観光スポットの滝がいくつもあるが、その中の一つ、湯滝は、笠原文平ら三条の豪商達の財力によって、観光の為の道が開削された。それを顕彰した石碑が湯滝に現存する。また、大槻文彦の父が大槻盤渓であり、盤渓と三条の文人画家長谷川嵐渓とは師弟関係にあった。大槻一族は仙台藩の御用学者として名声を轟かせている。

サンジョッパライは本来三条の豪商の財力を示した言葉で、それほど三条輩出の傑物は多い。北海道開拓に乗り出した松川弁之介など、三条から北の大地で一旗揚げた豪傑も多数存在する。

北海道と三条との関係でいえば、丸井今井邸を思い浮かべる人も多いのではないか。丸井今井邸以外にも再生活用が期待される建物は多い。嵐渓をはじめとする三条文人紹介の拠点として、鍛冶道場を補完するミュージアム施設として利用したい古民家がまだまだ数多く眠っている。

北海道で神楽といえば、三条神楽を意味し、北海道神宮をはじめ道内の神楽は殆どが三条伝来のものである。三条市内の八幡宮をはじめとする神社が伝承してきた芸能が、北の大地で根付いていることは一部の人にしか知られていない。

三条に保存されてきた神楽はその曲数の多さでも他を圧倒している。子供たちに伝統芸能への体験が、文部科学省の推進もあって盛んになりつつある。三条神明宮でも取り組みが行われているが、北海道以上に本家の取り組みが盛んになることを切望する。

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■次回の連載エッセー「地域ブランド無理難題」は、「柳田国男『地名研究』と外山暦郎『越後三條南郷談』」をお送りします。
お楽しみに!
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